恵まれた風土出石を代表する味覚手打ち皿そばは
宝永3年(1706)に信州上田から国替えになった
仙石氏により伝来したと言われる
以来300年受け継がれています。今年は伝来300年祭
従来のそばに信州の手法をくわえ
雪の白さを思わせる美しい白磁の
出石焼きの皿に、豊かな風味
とコシのある歯ごたえの出石そばが盛られています


出石の手打ちそばの様式が生まれた歴史は古い
そばの実を丸挽きした自然の色と香り練達した手作りの佳品は
出石の里の恵まれた水によってこそ生まれる。
淡白。素朴で風雅な味は他に求められない絶品である。
それは三たての合い言葉
(挽きたて、打ちたて、茹きたてで一層生かされている。


出石町の歴史は古く、
古事記・日本書紀では「天日槍命(あめのひぼこのみこと)」
「出石乙女」の神話ゆかりの地と言われ、
室町時代には6分の1殿と呼ばれた守護大名「山名氏」の本拠がありました。
その後、小出氏・松平氏・仙石氏と国主が変わり、
明治維新を迎えた出石は鉄道の敷設を拒否したため経済が衰退傾向となりますが、
これが幸いしてか出石町は大きな開発の波から逃れ、

但馬地方一の宿場とされた古来よりの雰囲気が今でも残るとてもいい町です。
出石町の名物は、手打ち皿そば「出石そば」・
国の伝統的工芸品にも指定されている「出石焼」

沢庵和尚が考案した「たくあん漬け」・ちりめん・鞄・杞柳製品などがあります。
三月には初午大祭・四月には桜祭り・八月には愛宕の火祭り、

十月の秋祭り・十一月のお城まつりなどのイベントも数多く開催されています。
出石には見所もたくさんあり、まさに歴史と観光の町です。

藩士の登城を告げた辰鼓櫓
日本三大騒動のひとつと言われる "仙石騒動" の発端となった家老
仙石左京の屋敷、家老屋敷
たくあん漬けを考案した沢庵和尚ゆかりの宗鏡寺

"祇園精舎の鐘の音・・・" で有名な平家物語に出てくる沙羅双樹の
花が初夏に咲き乱れる経王寺

桂小五郎が潜伏したところが七ヵ所

おりゅうの悲恋の舞台となったおりゅう灯籠

昭和43年に二つの隅櫓が、平成6年には登城門と登城橋が復興された出石城


  

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